アカヤスデ属の一種が”交接”をしている様子です。昆虫の”交尾”との違いがわかりますか?
こちらは昆虫の交尾の例です。オスとメスがお尻を突き合わせているのがわかります。
こちらはヤスデの交接の例です。オスとメスが抱き合い、お腹を合わせているのがわかります。
昆虫もヤスデも卵から生まれますが、その卵ができるまでの過程はいろいろと違いがあります。その大きな違いの一つに、交尾をするか交接をするかという違いがあります。
昆虫が配偶子を受け渡す行動は、お尻(ネコやイヌでいうしっぽの方)を合わせるように行われ、”交尾”と呼ばれます。お尻を合わせるのは昆虫の生殖器がお尻のほうにあるためです。
ヤスデも生殖器を合わせて配偶子を受け渡しますが、生殖器の位置が昆虫とは異なるため交尾にはなりません。一般にヤスデの生殖器は体の前方にあり、オスは7節目に生殖肢、メスは2節目に生殖孔があるものが多いです。ヤスデはこれらのあるお腹をくっつき合わせるようにして”交接”を行います。
ヤスデの交接は、オスの胸元にメスが頭をうずめ抱き合っているように見えます。とても愛し合うカップルのようですね。しかしほとんどのヤスデは交接が終わるとその場を離れ、また別の相手を探しに行きます。