ムカデの毒がある部位はどこでしょうか?皆さんは知っていますか?
これはトビズムカデの頭部を腹側から撮影した写真。水色の矢印が示すものが顎肢というムカデの毒牙です。先端の黒い部分はとても硬く、獲物に突き刺しても折れません。この写真では顎肢を口でキレイに掃除している様子も観察できます。
これはトビズムカデがゴキブリの一種を捕食している場面を捉えた写真です。
ムカデは刺す!毒がある!危ない!とよく言われます。みなさんはムカデのどこに毒があるか知っていますか?
実はムカデの毒は「頭の近く」にあります。ムカデの頭の近くには顎肢(がくし)という毒牙があります。この毒牙は足が進化の過程で変化したものです。もともと足なので関節があり、抱きしめるように「はさんで」刺します。はさんで刺すことから「咬む」とも表現されます。
通常は獲物を仕留める時に刺しますが、身を守るための攻撃で刺すこともあります。もしムカデが出て退治しなくてはいけない時が来たら、頭に気をつけると良いでしょう。