クワガタが足を縮めてひっくりかえっています。まるで死んでしまったみたいに...
魅力パネルの写真は死んだふりをしたオオクワガタでした。死んだふりはいつまでも続くわけではなく、数分すると足を広げて動き出します。
ある日飼っているクワガタを見たらひっくり返って動かない!死んじゃった??とびっくりすることがあるかもしれません。しかしよく見てみてください、数分ほっておくと動き出すかもしれません。
実はクワガタには振動を感知して足を縮めて固まる防衛反応が知られています。クワガタは振動を感知すると捕食者が来たと認識し、足を縮めて木の上から落下するのです。突然落ちていくことでその場から逃れるのです。木の根元には草や落ち葉があることが多いため、そこに落ちたとあれば捕食者も探すのが困難になるでしょう。また、万が一見つかっても、死んでいるように見え捕食者は食べたがらないでしょう。よって、クワガタが振動を感知して足を縮め固まることは、捕食者に対する防衛として機能するのです。
クワガタ採集したことのある方は、木を思いっきり蹴ってクワガタを落としたことがあるかもしれません。それはこの防御反応を応用したものです。木を蹴ったとき、クワガタは防御反応として自分で落ちてきます。木が勢いよく揺れてクワガタが振り落とされているわけではありません。