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ヒアリ～在来種との見分け方～

分類群：六脚類
ジャンル：ヒトとの関わり

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　今やヒアリは日本一有名なアリとなったと言えるでしょう。ヒアリは2017年に初めて国内で発見されてから日本各地の港などで見つかっています。水際で定着を食い止める対策が行われているため、現段階では一般の人が見かけることはほとんどないでしょう。しかし、ヒアリではないアリやクモがヒアリと間違われているケースは多く見られます。ここではヒアリに似ているアリやよく間違われるアリを紹介します。ヒアリとよく似たアリは多く、普段からよくアリを観察していないと見分けることは難しいかもしれません。ヒアリと思われるアリを見つけた場合、触らずに写真を撮り、環境省のヒアリ相談ダイアルや市区町村などへ通報しましょう。

ヒアリの女王

これは羽を落とす前のヒアリの女王の標本です。体長は約8mmです。

ヒアリの分布図

これは現在知られているヒアリの分布を示しています。
・原産地
・侵入地(駆除、根絶を含む)

ヒアリと在来アリの比較

　ヒアリと在来アリを比べてみましょう。ここではヒアリとよく間違われる在来アリの標本を比較することができます。

ヒアリ

働きアリ

ヒアリ（アカヒアリ）

Solenopsis invicta

特徴

  • ● 黄褐色～暗褐色
  • ● 体長2～6mm　連続的な多型
  • ● 全身に強いツヤを持つ
  • ① 胸部の後縁(前伸腹節)にトゲはない
  • ② コブ(腹柄)は2つ
  • ③ 腹部はハート型ではない
  • ④ 触角の先端2節が膨らむ

  • →全て満たせばヒアリかも・・・？

比較するアリを選んでね

比較するアリ

働きアリ

女王アリ

キイロシリアゲアリ

特徴

  • ● 体長2～3mm

ヒアリと見分けるポイント

  • ① 腹部がハート型

働きアリ

ハリブトシリアゲアリ

特徴

  • ● 体長2.5～3mm

ヒアリと見分けるポイント

  • ① 腹部がハート型

働きアリ

アミメアリ

特徴

  • ● 体長2.5mm

ヒアリと見分けるポイント

  • ① 頭部、胸部にしわがある

働きアリ

トフシアリ

特徴

  • ● 体長1.5mm
  • ● 地中に住むため、人目につきにくい

ヒアリと見分けるポイント

  • ● ヒアリより小さい

働きアリ

オオシワアリ

特徴

  • ● 体長3mm

ヒアリと見分けるポイント

  • ① 頭部、胸部にしわがある
  • ● 体長にほぼ個体差がない

働きアリ

ヒメアリ

特徴

  • ● 体長1.5mm

ヒアリと見分けるポイント

  • ● ヒアリより小さい

大型働きアリ（メジャーワーカー）

小型働きアリ（マイナーワーカー）

アズマオオズアリ

特徴

  • ● 体長2.5～3.5mm

ヒアリと見分けるポイント

  • ● 体長に個体差があり、極端な二型

大型働きアリ（メジャーワーカー）

小型働きアリ（マイナーワーカー）

オオズアリ

特徴

  • ● 体長3～4.5mm

ヒアリと見分けるポイント

  • ● 体長に個体差があり、極端な二型