パプアキンイロクワガタのオス成虫は腕に斧を持っています。一体どのように使うでしょうか。
どちらもパプアキンイロクワガタの成虫です。左がオスで右がメスです。腕(前脚)を見比べてみると、オスには内側に向いた板状の突起があるのが見て取れます。
イラストはパプアキンイロクワガタのオス成虫が植物の茎を切る様子を示したイラストです。
パプアキンイロクワガタのオスの腕をよく見てみると「斧」のような板状の突起物があることがわかります。これは生息地のニューギニア島でベニバナボロギクの茎を切り、滲み出る汁を舐めるために使われています。一方メスの腕には同様の構造は確認できませんよね?ではどのようにしてメスは餌を摂取しているのでしょうか。実はメスはオスに茎を切ってもらわないと自分で餌を摂ることができません。腕の構造はメスにとって産卵の邪魔ですし、交尾の目当てでオスがエサを「奢って」くれるわけですから必要なくなったのだと考えられます。