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フジツボはよく貝の仲間に間違われますが、実は固着生活をしている甲殻類です。
フジツボが蔓脚（まんきゃく）という足を出しています。フジツボはこの足で海中のプランクトンをかき集めて食べるのです。
カメノテもよく貝の仲間と間違われますが、実はフジツボと同様に甲殻類です。
フジツボの仲間は、貝だと思われがちですが、エビやカニに近い節足動物です。彼らは幼生の時期は海を漂って過ごしますが、成長する途中で岩などを見つけて固着生活を始めます。石灰質の頑丈な殻を作り、岩と一体化します。この殻はとても硬いので、外敵から身を守る強い家を手に入れたことになります。そして、その場から一切移動することはできなくなります。
移動できずに生活は困らないのか。少なくとも食べ物には困りません。なんと自分の足で漁ができるからです。フジツボの仲間は、波がかかった時に蔓脚（まんきゃく）という足をいっぱいに広げて、プランクトンをかき集めて食べます。
彼らは、動けなくなるほど頑丈な殻を手に入れ、移動に使用しない足は便利な漁の道具とし、生き残ってきました。動けないようになることも一つの戦略だったのです。