クロカタゾウムシはその名の通り黒くて、とっても硬いゾウムシです。どれくらい硬いかというと大人が思いっきり踏み潰しても潰れません。この圧倒的とも言える硬さはどのようにして得られるのでしょうか?
近年の研究によってクロカタゾウムシの体内には「ナルドネラ」という細菌が一億年以上にわたって共生していることがわかり、この細菌がチロシンを合成することによって、硬さと黒さを生み出すことがわかりました。試しにクロカタゾウムシからそのナルドネラを追い出してみると、黒くも硬くもないクロカタゾウムシが誕生したそうです。
ちなみにクロカタゾウムシは硬さと引き換えに飛ぶ能力を完全に失っています。一生懸命に歩いて移動する姿はとてもかわいいですね。